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花祥エッセイ

被災地の皆様へ心からお見舞い申し上げます。

三陸沖の関東、東海の地震の引き金にもなりかねません。過去に、海南の連鎖という例もあります。ここ1、2ヶ月は要注意かもしれませんね。

地震が起きたら、必ず窓を開けて下さい。そして、家にいる人は、今、お風呂に水をためてください。まだ、電気が通じる人は、ご飯を炊いてください。

このごろは、このような事を考えてくらしています。

 

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

『箱』 2012/1
箱は捨てられない。

だから大げさに言うと納戸の中のタンスの上、引き出しの中、少しでも空間ある場所見つけ出して、一時収納しておく癖があります。

いただきものの季節がめぐってくると、一挙に箱の数が増し、重なって箱だらけになってしまいます。暮らしいるということと、物を買うということは、どうにも切り離せません。だから買い物をします。すると、箱がたまります。

この頃は、贈り物以外、自分が使う物は出来るだけ、箱なしで中身だけ買ってくることにしています。暮れの大掃除の折に、思い切って処分しました。命あるものを無理矢理絶つようで、後味の悪いこと、そして何日か、箱を作る人が悪いのか、捨てる私が悪いのか、箱はどこまで必要か、もっと役に立てられないか、などとどうどうめぐりの自問自答を、数日繰り返していました。

どうどうめぐりの中で、確認するのは、私自身、箱という物が好きだという一言です。
多くの人は箱が好きであり、必要でもあります。
一つの収まりをつけるために、箱は生まれてきました。収まりをつけ、保存し、あるいは運ぶのに、箱は不可欠です

それに何故か、箱は人の心を動かす力があります。箱があると、つい手を伸ばして開けたいのが、人情です。箱の中には、何かいいものが入って入るかも知れないと、無邪気な先入観が、私たちにはあります。
親たちが何やら大切な書類などを箱の中から取り出したりしているのを見て、箱=良き物のイメージを持っていました。その逆手にとったいたずらは、びっくり箱でしょう。

整理をしてからは、整理ダンスの中に入る箱を入れて、Tシャツ、下着、靴下などを美しく入れるようにしました。引き出しを開けたとき、とても気分さわやかになりました。
また、同じものを買わなくなりました。

河田祥子

 
『贈り物』 2011/12
クリスマスやお正月は、贈り物の季節です。

その贈り物で思うのですが、私の伯母は、贈り物の上手な人でした。
特別に高価な物を下さるわけではないのですが、いつも私が「ほしいなぁー」と思っていたものを下さったものです。

たとえば、しゃれた色合いの暖かいマフラーとか、小さなものを入れる小物入れ、素敵な柄のハンカチとか、とても心のこもった感じのするものばかりでした。どうしてそんなに、贈り物が上手なのかと一度聞いてみたことがありました。
すると、伯母は、「自分好みのも、自分で欲しいと思ったものを人に差し上げるだけなのよ」というのです。

贈り物をするからと、急にあわてて買いに行ったりしないのです。
自分で好きなもの、気に入ったものを、出かけたときに買っておくのだそうです。たしかに、贈り物を探そうと急に見てまわっても、ろくななものが見つかりません。

私も、伯母のまねをして、自分が持っててもいいハンカチ、小物入れ、ケイタイ用のストラップを買ってしまっておきます。
差し上げる時には、添え書きを一言書くことにしました。
 
『おいしくする工夫』 2011/12
白味のお魚のお刺身が大好きな私は、近頃、ヒラメやタイの白味が何となく、やわらかく延びてしまったようで、昔のようにいきのいいものは、めったに食べられなくなりました。

この頃では、白味なら何でもいいと思います。
たとえば、ヒラメをお刺身に切ってもらわないで、そのまま、さくで、買ってきまして、5センチ位に切ると3つになりました。それをタテにおきなおして、こんどは、割り箸位の太さに切ります。
さくをそのまま、お刺身のように切ると、身がちぎれたりしますが、こう切ると、魚の身に平行してきれいに切れます。

ボールにお酒大サジ1、塩をひとつまみいれて味をつけ、よくかきまぜます。
ここに、いまの細作りを、ちらすように入れます。そして、お箸でよくかきまぜます。こうして、4、5時間、冷蔵庫に入れておきます。
こうしますと、塩でしまった上に、お酒のうま味がしみこみます。
ぜひ、挑戦してみてください。

河田祥子

 
『ぜいたく雑炊』 2011/11
 私は、少し寒くなってくると、自慢の「とりのミンチのお雑炊」をつくるのが楽しみなのです。

作り方もとても簡単ですから、ぜひお作りになってみて下さい。
材料は、とあらたまるほどのものではありません。4、5人分で、トリのひき肉100グラム、カップに半分くらい、玉子2個、ねぎ1本です。ねぎは、こまかくこまかく、刻んでおきます。

土鍋に、ダシをカップ5杯ほどとって、煮上がってきた所へ、お酒を大さじ4杯、というと、
カップ1/3より少し多めぐらい入れます。

続いて、塩茶さじに軽く1杯と、お醤油茶さじ3杯入れ、煮立ってきたら、ひき肉をパラパラと、くずしながら入れて、箸で、かたまらないように、ほぐします。
トリに火が通って、グラグラと煮立ってきたら、味をみて、ちょっと濃いかな、ぐらいがベストです。
後から、味のないご飯と玉子が入りますから…。

味が良い、となったら、ご飯を茶碗に三杯ほど、よくほぐして入れ、ワァーッと煮立ってきたら火を細めて、玉子をよくといて、全体に流して、ねぎを散らして、すぐ火を止め、走るように食卓に運んで、すぐいただきます。

美味しくするコツの第一は、昆布とかつおぶしで、いい出汁を作ることと、お酒を入れることです。炊きたての、熱々のご飯ですれば、もっとぜいたく、最高です。

酢橘 (すだち)

「酢橘」という漢字は当て字です。柚子よりも小ぶりで、酸味がやや強い。徳島の名産で、地元では、酢橘を使わない魚料理は料理ではない、というくらいのもので、民家の庭先にたわわに実る酢橘を、沿岸で捕れる魚の刺身その他に存分に散らして、味をひきしめる。香りが高く、あと味がさっぱりしている。
徳島の秋は、酢橘とともにはじまる。

河田祥子

 
『カメラを持たずに』 2011/10
紅葉の美しい季節になりました。

旅には、カメラを持って、写真を撮るのが常識みたいになっていますけれども、
海や山へ出かけるときには、双眼鏡を持っていらっしゃいませんか。

遠い山の尾根でも、はるか対岸の入り江でも、双眼鏡で眺めると、ハッとするほど間近にみえたり、思いがけない所に、人が住んでいたりして、そのままでは見られない景色が展開します。

素晴らしい眺めをパチパチと写真に撮るのも、それはそれで楽しいものですけれども、写真を撮ることばかり気をとられて、写真だけを撮りにわざわざ来たみたいになってしまって、現像してみないと、どこも思い出せない、ということも私はたびたび経験いたしました。

自分の目で、景色を思う存分眺めつくし、しっかりと景色を見るのも、楽しい旅の一つです。
たまにはカメラをやめて双眼鏡を持って旅にでてごらんになりませんか。
 
『かぶる服』
寒い季節になると、どうしても首のつまったものを着ます。

ワンピース、セーター、とくにとっくりのセーターなど、上からかぶって着るものが多くなります。

お化粧をして、髪をととのえてから、こういうものを着るとなると、ひと苦労で、髪のくずれるのは仕方がないとしても、エリに口紅やパウダーの色がついてしまって、折角の服が、取り返しのつかないことになってしまいます。

こんなとき、ジョーゼットのような、向こうの透ける、四角い風呂敷ぐらいのスカーフを一枚用意して、顔も頭もすっかりつつんでしまいます。
それで、服を脱いだり、着たりすれば、髪もくずれず、すべりがついて、ぬぎ着も楽ですし、エリのまわりもよごれず、とても気がらくになります。

河田祥子

 
『マンダラ塗り絵』 2011/9
残暑厳しい日々、時々本屋さんのはしごをいたします。

そんな中で、正木晃著の「カラーリング・マンダラ」という本を見つけました。

マンダラ塗りに色を塗るときは、一人で音楽を聴きながら、ゆったりした気分で塗ります、思いのほか、集中力と持続力があることに気がつきました。

◎ 子どもからお年寄りまで楽しめる
パラパラッとページをめくると、イヌやネコ、トンボ、てんとう虫、花などのマンダラ塗り絵が数多く載っています。

◎ お母さんにひとこと
なによりも大切なことは、楽しむことだと思います。子どもが楽しんで塗ることによって、お母さんが楽しんで塗る。ときには、母と子で、一緒に塗って、一緒に楽しむこと、それが、いちばんいいことです。

子どもの成長は、まさに日進月歩です、マンダラ塗り絵を続けていくと、それをはっきりと実感できます。
ある知人の子どもさんは、いままで図柄をほとんど無視して塗っていた子どもが、ある日、突然、図柄をきれいに塗わけたりします。新たな成長段階に達して、ものごとをきちんと認識する力がついた証拠といっていいでしょう。

私のお気に入りは、蘭の花をモチーフにした5種類のマンダラを、2枚ずつ用意して、時間をおいて塗ったとき、違いが現れます。なにか、内面の違いだとおもいます。両方を比べることで、変化をとてもはっきりしたかたちで感じことができます。

◎ 色と癒し効果
赤・・・・・情熱・生命・攻撃・欲望・過剰
青・・・・・純粋・抑制・冷静
黄・・・・・活力・光・
緑・・・・・生命・健康・
紫・・・・・高貴・病的・葛藤
灰・・・・・清寂・落ち着き・茫漠・無意味・不安
白・・・・・純粋・自由・未決定・空虚
黒・・・・・意志・抑制・不自由・死
あくまでもいちおうの目安とのことです。
 

河田祥子

 
『夏休み』 2011/7

夏の強い日差しに眩しいほど白い服が反射する頃になると、歳を重ねた今でも、夏休みが近いなと、なぜか思うのかは分かりません。

夏休みの前に成績表を受け取る苦痛はありましたが、幸い親たちはこの件に寛容だったので、夏休みにさえなってしまえば、毎日一ページの学習帳をこなすほか、心ゆくまで遊ぶことが日常でした。

ただ、遊ぶといっても女の子たちは、本を読んだり、お人形の着せ替えを愉しむくらいでした。

私の場合は、兄と歳が近いせいか、ほとんどを兄と一緒に、蝶やトンボをつかまえに出かけたり、近くの川に入り、四つでの網に魚を追い込む役をさせられていました。

夏休みには、地域の催しも盛んでした。
中でも小学校の校庭で映画の夕べがあったり、古本の夜店がたてば、姉の後について不思議な雰囲気を醸しだすその夜の古本市を歩く楽しみもありましたし、お化け大会の神社の森、そして、一番楽しみにしていたのは、町内ごとの盆踊りを、毎日原っぱとかで練習したことです。
夏休みの終わりに、どこの町内が一等になるか、小学校の校庭で発表会がありました。

行事も多彩にありましたので、考えてみると、あの頃の子供の世界には、今よりずっと大人自身が面白がってタッチしていた部分があり、それが子供を地域になじませる、さまざまな力になっていたようです。

夏休みが楽しかったのは、おそらくそういう様々な場を通して、大人の世界の片隅にふれることへの興味があったからだろうと思います。

河田祥子

 
『蚊帳』

夏が近づくと、どこの家でもしまってあった蚊帳のつり手を出して来て座敷の四隅にかけるのですが、このつり手にはひょうたんや扇、ダルマさんなど、様々形の面白いものがありました。

団扇で蚊を追い払ったのち、身をかがめて中に入ると、少し薄暗いここは別天地。
人の目も届かないので、何をしようと勝手、弟たちと蚊帳のすそを波に見立てて、クロールや平泳ぎの真似事などをした、昔の楽しい思い出です。

今、蚊帳が懐かしく、鉄筋の建物では、つり手をぶら下げる鴨居というものがないのを、いささかさびしいと思いつつ。。

河田祥子

 
『生姜』 2011/6


季節を問わずに手に入り、日本人の食卓には欠かせない薬味野菜のひとつです。紀元前の頃からインドで栽培されていたとかで、天平時代に中国から日本に伝えられました。

古くから漢方に使用されるだけのことはあって、健胃用、新陳代謝機能促進、殺菌作用、体を温め血行を良くするなど、体に嬉しい効果が沢山あります。
不安定なお天気が多いこの頃、なんとなく食欲が落ちてきたなぁ、と感じる人も少なくないのではありませんか?
そんな気持ちを察するかのように薬効の高い「新ショウガ」が旬を迎えています。
茎の付け根が鮮やかな紅色をしているのがチャームポイントです。

甘酢漬け 自家製ガリ(ほんのりと薄紅色に仕上げるのがコツです)

新ショウガを薄くスライスし、塩を振って交ぜます。

材料 新ショウガ:400g 酢:400ml 砂糖:160g 蜂蜜大匙:2 

材料を鍋に入れて火にかけ、沸騰したら中火で5分煮ます。ショウガは別の鍋で約3分ゆで、ザルに上げて湯を切り、湯がたっているうちに軽く塩を振り、甘酢に漬けると色がほんのりした甘酢漬けができます。

自家製ガリ、とても簡単です、ぜひ、お試し下さい。

 

◎かつおのショウガタルタルステーキ

素材を細かく刻むのがタルタルステテーキの特徴ですが、かつおとショウガの場合は、薄切りで使った方が素材の持ち味が生きます。マヨネーズをベースに、みそやゴマ、日本の風味をプラスしたソースが実にまろやかな味でかつおと好相性です。

材料 かつお(刺身用):300g ショウガ:40g 塩・胡椒:各少々 

白ゴマ:大匙2 味噌・醤油・酢・水:各大匙1 練りからし:大匙2

貝割れ菜:1

作り方 

@ かつおは皮をはぎ、端から薄切りにし、軽く塩・胡椒を振る。

A ショウガは皮をむいて薄切りにし、たっぷりの熱湯で1分間ぐらいゆで、ザルにあけてそのまま冷やす。

B ソースを作る。白ゴマは半づりにし、残りの材料と混ぜる。

C  3cm長さに切った貝割れ菜を皿に敷き、@のかつおとAのショウガを何層かの重ね盛りをし、Bのソースをかけます。

 

河田祥子

 
『旅を愉しむ』 2011/5

私たちは、毎日慌しい生活をしていますが、その中でほんのちょっとした暇をつくり、楽しい旅をしてくることは、嬉しいことです。

人は老人になればなるほど、遠い昔の思い出が甦ってくるものです。

いつだったか、日本海側の小さな町を訪れた時、太陽が日本海に沈み、夕焼けの茜色に空も町も美しく染まった景色を、いまだに忘れることが出来ません。
 
また、親しい友と田舎町の鍋料理屋に入って夕飯を食べた時の雰囲気が、深く印象に残っています。

小さな旅であっても、色々なことが脳裏に焼きついて、良い思い出になっています。

さて、旅を愉しむコツは・・

@ 心を許しあった友だちと行くことです。年齢を重ねると顔も知らない団体に入った旅行は、出来ることなら避けたほうがいいと思います。

A 訪れる前にその土地の歴史や観光する場所をよく研究しておくことが大切です。
調べておけば、時間を無駄にせず旅ができます。それぞれの好みに従い、美術の好きな人は美術館を、人々の暮らしに興味のある人は街の市場などを見に行くのも楽しいものです。

Bノートと筆記具をカバンの中に入れておき、見学したその場で、また車の中で、すぐに旅の感想を綴っておくのもよいでしょう。

多くの人は毎日同じリズムで、狭い範囲の中での生活していますから、時には旅に出て、違った環境の中で一時過ごしてみるのも刺激になります。

             旅についてのご相談があれば、遠慮なくどうぞ。
 

河田祥子

 
『春の梅料理』

そら豆とグリーンピースのあさりスープ煮

新緑を思わせる緑の香りと優しい色合いを堪能するために、グリーンピースとそら豆を、 同じく旨みののったアサリと煮出す。

梅酢を使ってアサリの下ごしらえをしっかりすると、仕上がりの風味も上々です。
 
○材料
 グリーンピース(さやのもの) 1キロ
 そら豆(さやのもの)      1キロ
 あさり(からつき)        400グラム
 梅酢               大さじ1
 酒                 大さじ3
 梅肉                   小さじ1
 薄口醤油               少々
 だし汁                 カップ1〜二分の1
 
 ○作り方
 @ グリーンピースとそら豆はさやからだします。塩ゆでして、そら豆は、甘皮もむいておきます。
 それぞれ半量だけだし汁でやわらかく煮て裏ごしをしておきます。
 
 A アサリはこすり合わせるようにしてよく洗い、酒を加えて蒸しにしてから殻を開かせ、下ろし際に梅酢を回し入れて一瞬火を止めます。
 殻からはずし、煮汁を漉した中へ浸しておきます。こうすると、ぷくっとした身が、痩せることがありません。
 
 B 豆の裏ごしにアサリを汁ごと加え、豆を煮た出し汁、分量の調味料を少しずつ入れながら味を調えます。
 
 取り分けておいたグリーンピースとそら豆を入れてひと煮立ちさせたら、すぐ盛り付けます。
 色がとばないよう、仕上げは手早くおこないます。
 

河田祥子

 
『ストレッチ』 2011/3
私は、7年ほど前から、入浴のあと毎日15分〜20分、必ずストレッチをおこなっています。
「継続は力なり」といいますが、ただ、血流が良くなったことと、身体が柔らかくなりました。
体重は余りかわりません。

◎ 5つのポイント

@ 息を止めない。
伸ばす瞬間に息を止めてしまうと、筋肉に力が入り、緊張してしまい、のびにくくなります。まず、息をすってから、吐きながらのばすこと。リラックスすることが大切。

A 気持ちよく伸ばす。
無理をして痛いと感じるまで伸ばすのは禁物です。じわーっと気持ちいいと感じる程度に伸ばすのが、もっとも効果的。

B はずみをつけない。
強いはずみや反動をつけて伸ばすと、筋肉を傷めてしまう可能大。絶対にやらないこと。

C「何だか気分が乗らない時」と感じる時は無理にやる必要なし。
でも「ダイエット」という気持ちが強いなら、1日の中で必ずやる気がわいてくるはずです。
思い立った時すぐにできるのがストレッチのメリットです。

D 毎日やる。
たった1日でやせることができないように、ストレッチだって毎日の積み重ねが大切。
やればやった分だけ筋肉の質は高まるけれど、サボってしまえば、あっという間に衰えてしまうのです。

私は、この5つの点を注意して、スポーツジムで指導を受けた(背中と腕。胸と腕。)等、個人の自由なやり方でOKです。

ストレッチの最大役割はこの筋肉の疲労を回復し、筋肉の質を維持することです。
皆さんは、毎朝は磨きをしますね?これは、歯のメンテナスといいます。
同じように、ストレッチは、筋肉磨き=筋肉のメンテナスといえるのです。

本来、ストレッチは食事や歯磨きと同じように毎日やるのが正しいと思います。
朝、ベットの中、お風呂の中でも顔のストレッチをやっています。このごろでは、足の指にシモヤケが何十年ぶりにできたので足の指ダンスもやるようになったら、血行がよく治ってしまいました。
是非、ご自分のやりやすい身体の部分から始めてみましょう。

 

河田祥子

 
『夜咄の献立』 2011/2
お茶事のお稽古には、暑い頃に朝茶事といいます。
寒い時の楽しいのが、寒い時の夜咄です。電灯を使わず、ロウソクと灯芯の明かりでもてなす茶事であり、懐石でもありますので、一目見て、これは何の料理かとすぐわかるものでなければならず、食べやすくて、不安を与える料理であってはなりません。

お客さまが揃われるまでの寄り付きと呼ぶ席で、普通だとお白湯を差し出す所を、生姜酒とか玉子酒、また、ご婦人には甘酒を湯呑み茶碗に入れて出します。

温かい料理を配膳前に盛り付け、蓋をして折敷にそえます。深い器で料理が見えにくい時は「これは何と何でございます」と言葉を添えることは親切です。
とにかく明かりが十分でないのですから、お客様が不安に思われるものであってはなりません。

そして、次に小さなお椀に箸洗いという、お白湯のような汁を少量はり、季節のものをちょっぴり浮かします。
箸洗いの中身は梅の花弁の2、3かけらとか、フキノトウの中身を浮かせてもよく、もうそこに春が来ていることを知らせます。

最後にお茶漬けで……という所を、洗米を狐色に煎ったのを5,6分煮立てて塩加減をし、湯とうという器に盛り、香の物と一緒に持ち出します。

その後、蒸したてのお菓子を味わい、茶席を出て、腰掛待合で一服をして、後入りの知らせを待ちます。

再度の入席で、お濃茶をいただきます。

この夜咄の席中には、炉中を照らしている灯芯を長くたらした短檠と呼ぶと呼ぶ明かりと、お客さまの間に置いてある前燭というロウソクの照明だけですので、江戸時代に座している気分になります。心が落ち着き大変素晴らしい経験をしました。
 
 
『手紙』
先日、古い手紙を取り出して読み直してみた時、その中には、旧交あたたまる思いや、お互いの精神年齢の年輪をしみじみとしることが多く、手紙には、現在と未来をつなぐ効用もあります。

手紙には、四季折々の変化や、花鳥に寄せて思うことを書き綴るだけでも、相手の方と心が通うし、又、書き送る方のことをいろいろと思い浮かべて、その方の気持ちを汲んで書くことで、双方の絆は一層強まることだと思います。

多忙であればあるほど、手紙を書く余裕、頂いた手紙を丁寧に読む心の余裕を持ちたいものです。

河田祥子

 
『お雑煮』 2011/1
 
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

お正月の三が日は雑煮で祝うのが、全国的な風習だと思います。雑煮の起源をしらべて見ると色々に語られています。 

「ところ変われば、お雑煮がかわる」
江戸時代以降、お雑煮というものは、日本列島に浸透したようです。地域の産物も、煮るお汁の好みも、地域によって千差万別、多種多彩・地域の中でも、さらに細分化し、家庭によって入れる具は違ってきます。そして、妙に故郷の味にこだわってしまうのが、お雑煮の面白さです。

● 関東・甲信越・東北は、すまし醤油仕立て・角餅を焼いてから、煮る・具には鶏肉と野菜を入れます。
※ 東北では、新鮮な魚貝類を入れます。
※ 新潟・千葉の一部では、角餅を焼かずに煮ます。

● 中部は江戸文化と京文化が交わる地点だけに、混在しているようですが、名古屋周辺は、すましの醤油仕立てで角餅ながら、近畿と同様に焼かずに煮ます。

● 近畿・白味噌仕立て・丸餅を焼かずに煮る・里芋や大根・人参などでシンプルに。
※ 奈良周辺では、丸餅を焼いてから煮ます。
※ 和歌山周辺では、『角』餅を焼く関東風。

● 変わったところでは
※ 島根周辺では、小豆仕立てのお雑煮。
※ 広島では、角餅を焼いて入れる関東風ながら、ブリや牡蠣が入ります。

● 九州はすまし汁ですが、関東とは違って寒ブリで出汁を取るなど産物を活かした調理になります。角餅・丸餅・焼く焼かないは混在しています。
※ 長崎では焼いた餅の澄まし仕立て。外来文化の影響もあり、具も賑々しく盛り付ける所が多いようです。

● 北海道・沖縄、北海道では、開拓によって広められたおせちが様々にあるようです。沖縄もまた土着のお雑煮はありませんが、新しく住み着いた人たちでそれぞれにお雑煮がたにしまれています。

● その他には、ご馳走のお雑煮もあります。鮭のおろし雑煮、または、牡蠣のお雑煮ぐじのお雑煮、鴨のお雑煮は贅沢です。

さて、皆様のご家庭のお雑煮は?

河田祥子

 
『着る・着ない』 2010/12
 
今年の夏は、猛暑が続きほとんど、秋を満喫する時がありませんでした。
今年、一年の間に、どの服を一番多く着たかしら、と思い、春、夏、秋、冬と季節ごとに、この服と、あの服と考えみました。
そうしているうちに、わかったことは、行きあたりばったりに、買ったり作ったりした服でなく、やはり必要にせまられて、よくよく考えた上でこしらえたものが、着ている回数が多いのです。

その中でも一番着たのは、なんといっても、春夏秋冬合わせて、スカートです。タイトでなく、ヒダスカート、これだとお座敷に座ることになっても、膝はかくれますし、また、長時間、乗り物に乗っても、小じわひとつよりません。

堅苦しいスーツにしてもブレザーコートにしても、気にいったシルクのブラウスをオーダーしていましたが、年齢を重ねるとセーター類のほうが、冬は暖かく、着ていても、楽です。
それと必ず、ベストを着ます(スーツをオーダーする時に余り布で作ってもらいます)。
背中が暖かく一枚違います。他には、水玉模様のワンピース、白地のオーバーブラウス、ローン生地のブラウスなど。

こうして見ていくと、結局は、着ていて、体が楽なものを着てしまいます。だからといって、決してダブダブなものというのではありません。

仕立てのカンドコロが良くて、しまるところは、しまっていながら、袖の太さが手の上げおろしに丁度よく、スカートのウエストはきっちりして、気持ちがいい。着ている人にさからわない服でした。反対に自分には合わない色合いだけれども、似合うと言われて、冒険した服は、洋服タンスの中に吊るされたままになっているので、そういう服を見るたび、自分の浅はかさを思い知らされます。幾つになっても、洋服は欲しいものです。
来春に着るワンピースが出来上がりましたので、いつ着ようかと、ウキウキしている所です。

 

河田祥子

『ランニングドクター』
 
新聞で良く見る用語ですが、意味がはっきり分からない言葉の一つだと思います。
市民マラソン大会などで、ランナーとして参加しながら、ケガ人や急病人の救護活動をボランティアで行う医師のことです。

2009年の東京マラソンでは、心肺停止に陥ったタレントの命を迅速な救急措置で救い、話題になりました。

こうした活動を組織的に行っているのが、ジョギング好きの医師たちが結成したNP0法人『日本医師ジョガーズ連盟』2010年は国内18大会、海外2大会に医療支援隊として参加し、マラソン大会の安全な運営に協力しています。

河田祥子

 
『なんでもスープ』 2010/11
 
寒くなってきますと、私は、(なんでもスープ)を作っておきますが、本当にいいものです。

大きめの厚手の両手鍋を用意します。
トリの、骨つきのモモ肉を、4、5本。3p位にブツ切りします。ねぎを4、5本。青い所をそのまま、5p位に切ります。
鍋にトリのモモ肉とねぎを入れて、水をたっぷり、14杯位注いで強火にかけ、煮立ってきたら、中火に落として30〜40分煮ます。アクがでますから、すくってとります。水が減ってきたらその分水をたして、そこへ日本酒をカップ1杯、
お醤油は茶さじ2杯入れます。味を見たら、ほんの少し塩気を感じる位です。あと、30分ほど煮ます。

こうしておくと、カレーを作る時、コーンスープを作る時、インスタントラーメンや、うどんを作る時、和風に小芋、大根、コンニヤクを煮る時。お雑炊の時。もちろん、お味噌汁や炊き込みご飯の時にもお出汁、スープの役割を果たしてくれます。

必要に応じて、鍋ごと火にかけて熱くしますから、そのたびに火が入ることになり、蒸発して減った分は、お水とお酒で補います。

始めは、玉ねぎや人参を入れてみたのですが、和風には、この甘みがむかないようで、野菜はねぎだけにしました。トリ肉は適当に食べてしまいます。
時間のある時に、このスープを作っておくと便利な上、料理がひとつ美味しくなったと若い人にお教えしたら、大変喜ばれました。
 
『花雑巾』 
 
整理ダンスの中から、さらしの布がほんの少し出てきました。布巾はこの所すっかり洋風になってしまって、さらしの出番はありません。

赤の木綿糸を針にとおして、まわりから、5oくらいの針目で縫って、麻の葉の模様の、きれいな花雑巾に仕上げました。小一時間も丹念に縫って、やっと1枚、花雑巾が出来上がりました。
たとえ雑巾にしろ、自分で作ったものは嬉しいものです。なんだか使うのがおしくて、お友達にプレゼントしました。
今度自分用に作りたいと思います。

河田祥子

 
『お茶道具の中に』 2010/10
 
デパートのお茶道具のコーナーには、案外便利なものがいろいろあります。

何百年という茶道の伝説が無駄のない性格を創り上げた気がします。
お茶をなさる方から叱られるかもしれませんが、ます水差しです。
蓋は、漆塗りのものでもかまいません。これは、冷めては美味しくないものか、冷めたほうが美味しい、というお料理を盛り込むに便利です。西洋風のふた付のもとは、まるで違った美しさも、水差しは持っています。

次に、お茶碗です。茶碗は元々朝鮮のご飯茶碗だったくらいですから、ご飯茶碗に使えます。どんぶりでは重過ぎるし、大き過ぎる時に、抹茶茶碗は手のひらにぽっこりと納まって、なんの不自然も感じません。その上、種類が多く、安い稽古茶碗の中から、好きなものを見つけるのも、楽しみなことです。
天目、白磁、柿釉、色絵など、お客さまをお招きした時など、気のきいたお茶漬けでもしたいというときに『もってこい』です。

煎茶手前に使う長方形のお盆も、テーブルの上に、いつもあると便利という、細々した品物をのせておくと便利です。
お茶の道具だと決め込んでしまわなければ、まだまだ新しい使い道があると思います。
 
『ホットピーチ』 
 
夕食のあと、ケーキでは重いし、なにかないかしら、という時に、とても喜ばれるものの一つ。

果物の缶詰めを開けます。これには桃がいちばんいいと思います。

フライパンに汁ごととって、温めます。桃が温まったら、取り出して、冷めないようにして、あとの汁を少し煮立たせます。
そこへ、いちごのジヤムを茶さじ三杯ほど入れて溶かし、つづいてコンスターチをといて入れ、少しトロッとさせます。お皿を熱湯で温めておいて、桃をのせ、今作った汁をかけて出します。
一人に桃二個ぐらい。

頂く時、この上からブランデーを茶さじに一、二杯かけると、またずっと美味しくなります。
ちょっとしたことですが、寒い時に、果物の缶詰をこのようにして、召し上がるのも、いいもの
です。

河田祥子

 
『栗名月』 2010/9
 
栗ご飯の美味しい季節になりますと、思い出す人があります。その人は、母のお友達で、お料理が大変上手な方で、折にふれ、母を招いては、ご馳走してくださいました。

ある秋、栗名月の宵、私も母のお供で、お相伴致しました。
その晩のお献立は、栗ご飯を炊いて、松茸の入った茶碗蒸しに、キスのおぼろ和え、小芋と高野豆腐の煮物、穴子を芯に巻いた玉子焼きに、野菜の胡麻和えでした。それぞれに美味しく、ことに、栗ご飯の加減のよさは忘れられません。

お礼のためにと思い、母の趣味の集まりがあるので、その時「私どもで松茸ご飯を炊きます、是非いらして下さい。」と申し上げました。

するとその方は、「おたくのお母様と私は食べ物の好みが同じで年をとっていても、『どこそこの、なにを食べにゆきましょう。』という時など、気が合っての楽しみですし、手料理なども、美味しく召し上がって頂けるので、作り甲斐があって楽しく、二人はいわば『味友達』なのです。
二人とも、他の趣味は、それぞれのお仲間があります。親しいお友達だからといって、何から何まで、お付き合いしようとすると、無理ができてしまいますよ。」と、お断りを受けました。

これは、なんでもないようでいて、相手に対しての、大変な思いやりだと思いました。
 
『見るだけ』
 
ウィンドーショッピング。

本当に買う気まではないけれど、色々品物を見て歩きたいという時、デパートですと、黙って立ち去っても、別にどういうこともなく、こちらも気づまりも感じません。

しかし、個人のお店に入った時は、スーッと入ってスーッと出たのでは気にかかるものです。
お店の人に、一言「ちょっと見せてくださいね。」という程度の挨拶を、気さくにした方がいいと思います。
黙っていれば、黙っているだけこちらが気詰まりだし、じっくり品物人を見て回れません。

声をかければ「どうどごゆっくり」という返事が返ってきて、落ち着きます。出るときは「有難うございました」の一言をいいます。お店にスーッと入ってスーッと出るお化け型をやめてから、ウィンドーショッピングが、とても気楽になりました。

河田祥子

 
『夏の朝』 2010/8

 

暑さもやっと慣れてきましたが、毎朝の決まりきったパン食にもちょっとあきてきました。少し早起きして、目先の変わった朝ごはんを作っては如何でしょうか。私のお気に入りをご紹介しましょう。

◎ ニラのお味噌汁

ニラのお味噌汁に、のりのたっぷり入ったのりご飯。お酒をきかせた入り玉子。お味噌汁は、刻んだニラをたっぷり入れます。良いのりを香りよく焼いて一人一枚くらい強めに焼きます。
炊きあげたご飯に、細かくもんで、少しずつまぜこみながら、厳選されたお塩をお好みにパラパラとふりこみます。いり玉子は、醤油とお砂糖とお酒と甘めに仕上げます。

◎ お豆腐のおかゆ

ごく細かいさいの目に切った絹ごし豆腐を、淡めのクズ湯を煮立てたところに入れて、塩味をつけます。クズ湯のおだしは、かつをと昆布で美味しくとります。別に、三つ葉でもほうれん草でも青い葉をさっと茹でて、みじんきりに切って散らし、しょうがのしぼり汁を落とします。
熱いうちに、お好みでお醤油を。お豆腐は一人半丁。クズ粉は本クズを使います。二人前でだしカップ二杯にクズ粉大匙一杯を大匙二杯の水で溶いていれます。これはトーストにも合います。

◎ 冷やし汁

おだしは、濃い目とって、前の晩から冷蔵庫で冷やしておきます。それと一緒に、三人分として、お豆腐を半丁。茹でてから、水に放して、器ごと冷やしておきます。朝作る時は、十分くらいで仕上がります。

他に材料は、赤味噌、白味噌、ゴマ、青じそ、きゅうりです。
青じそはセン切りにしてたっぷり。きゅうりは薄切り。一度水に放してから、水を切って、それぞれの器にもっておきます。香りよく炒った白ゴマ大匙2杯をよくすり、そこへ、水気をふきんで取ったお豆腐をすりまぜます。好みの濃さにお味噌を入れて、よくすり、冷えたおだしを3人分いれて薄めます。〈お味噌は薄味に〉
お椀に青じそ、きゅうりをお好きなほど取り、冷たい味噌汁を注いで出来上がりですが、炊きたての熱いご飯にかけてもよし、冷たい澄まし汁として、焼きおにぎりなどにも合います。ぜひ、食欲のない時に、召し上がってください。  
 

河田祥子

 
『香りとコクを楽しむ薬味バター』 2010/7
 
日本のハーブ、薬味や野菜を練り込んだバターです。
パンにつけてもいいけれど、隠し味や仕上げ、ソースに使うと、料理の味が格段に
アップします。

◎ 薬味バターの作り方
バターは室温で柔らかくしておきます。
それぞれの材料をバターに混ぜこんで、冷蔵庫で冷やし固める。
食卓に出す時は、円形形にラップして冷やしたものを輪切りにしたり、球形に丸めたり、冷やしてからサイコロ状に切るのも、気がきいています。

A 青じそバター
 魚介類、特にいわし、あじ、さばなどといった青魚をソテーするときは青じそバターがおすすめです。青じその香りが生臭みを消し、素材そのもののうまみが引き出されます。
オムレツのソース代わりにのせたり、リゾットの仕上げに入れて香りづけしたり、というのも気にいっている使い方です。
   
    材料(バター箱1/4=約50gに対して)
       青じそ(みじんきり)5枚分

B にんにくバター
 にんにくのほかに、粗びきこしょうを加え、個性的な味にしました。ステーキやローストビーフのソースに魚介類のソテーの炒め油に…など洋風料理全般に使え、味に深みを出します
おなじみのガーリックトーストは、輪切りにしたバケットを一度軽くトーストしてから、にんにくバターを塗り、もう一度焼けば出来上がり。
 
    材料(バター箱1/4=約50gに対して)
        にんにく(みじんきり)…2かけ分
        粗引きこしょう…小さじ1

C わさびバター
 溶けるときの香りがなんとも食欲をそそる、わさびバター
炊きたてのご飯にのせ、とけかかったころご飯にからめると、まさにおかずいらずといった感じ。ローストビーフやステーキにのせたり、ブイヤペースの仕上げに加えると、味にコクが加わります。
 
    材料(バター箱1/4=約50gに対して)
       おろしわさび…大さじ3/4
       
             夏バテに薬味バターを使って、お料理しましょう!

河田祥子

 
『二杯酢と三杯酢のちがい』 2010/6
 
きのうも雨、きょうも雨、おとといも雨、あしたも雨らしい、というような日々うっとうしいが、私は嫌ではありません。
お天気の良い日は、予定がないときも用事を作り30分でも外出してしまうからです。

何も予定のない日に雨が降ると、落ち着いて一番苦手な事務処理ができることとお習字の練習をするのに、硯がしっとりして墨と馴染みやすいので墨の香りが大好きだからです。

これからの雨の日は蒸し暑いので酢の物など如何でしょうか?

二杯酢と三杯酢との違いは、普通はお酢と醤油を合わせて加減をつけたものが二杯酢で、そこへお砂糖を入れたのが三杯酢です。
はっきりしたきまりは無いと思います。酢の物は、使う酢が問題ですね。
お料理屋さんなどは、ダシを合わせておいて、ダシ酢を作るそうです。
ですから、日本酒を煮切って、酢を合わせて薄い酢にして、そこへ醤油をいれたのが二杯酢、
さらにそこへ甘みをさしたのが三杯酢というそうです。
味は吸い加減の酢の物の味です。

お客さまが、酢の物を召し上がってしまって、あと器に残った酢も、美味しくそのまま吸って良い味、と言うくらいの吸い加減の酢にします。

ダシ酢のダシは、お酒をいっぺん火にかけて、煮立てて、お酒と同量くらいの酢を入れます。半々ですね。
私は、料理屋さんの真似をして、米酢を入れるなり、レモンを搾るなりして、醤油と砂糖で味をつけますが、そのへんは臨機応変で水を足したり、ダシを足したりします。
何回もやっていると、こういうものは、練習がちゃんと身についてくるはずです。
その酢には、中の実の味も出て美味しいはずですから、残りの酢も吸ってもらいたいものです。

暑い夏がやってきます。ぜひ、色々な剤材料を使って、夏バテの予防をしてください。

河田祥子

 
『ボディケアの大切さ』 2010/5
 
私たちの身体は、毎日の食事によって作られています。

でも、食事さえ完璧ならば健康になれるかというと、そんなことはありませんよね。人間は適度な運動を行うのが、むしろ自然です。そんな当たり前のことを忘れていた時期がありました。

その時は、夕方になると足がむくんでしまうことが悩みでした。そうした不調をなかなかリカバリーできないのは、身体にとって何らかの過不足がある証拠。しかし、当時の私は自然食を勉強し、徹底的に摂り、バランスの良い食事をしっかりと食べ、良く働き、短時間でも眠っていたのに、一体なにが足りないの…?思い浮かぶのは、運動不足でした。

そこで、以前から興味のあった水泳を始めてみた所、想像以上に面白く、何より身体を動かすのが、気持ちがいい!足のむくみもほとんど改善しました。それからは、スピーディーに回復するようになりました。気持ちも前向きになって、心身ともに絶好調になりました。「これが本当の健康なんだ!」と改めて実感しながら、食事を摂り過ぎていたことを反省しました。

その後、スポーツジムに通うことにしました。それで学んだことで、運動の利点は、筋肉を維持することだけではありません。血行を促進して疲労物質の排出を促したり、東洋医学で言う「気」(エネルギーのようなもの)を全身にめぐらせることにも役立ちます。
呼吸も大切です。健康のためにする運動は、「適度」が基本です。
この場合の適度とは、いつもコーチに『気持ちがいいと感じる程度』にすることと指導を受けています。

この7年間は入浴の後、毎日20分間、ストレッチ、ウエストシェイプの中の気軽に続けられることを実践して自分の身体が「気持ちがいい状態」を体感しています。
 

河田祥子

 
『睡眠の大切さ』 2010/4

 
人は人生の三分の一を眠って過ごすと言われています。皆さんは毎日十分な睡眠を取れていますか?
統計によると日本人の一日の睡眠時間は平均7〜8時間。5人に1人は睡眠に問題を抱えているのが現状で、誰も睡眠障害になる可能性があると言われています。
睡眠で重要なのは「長時間眠る」ことではなく、質の良い睡眠つまり「快眠する」ことです。
快眠は、情緒の安定やストレス軽減、生活習慣予防、と心や身体のエネルギーを作りだします。快眠生活を始めて元気な心と身体を手入れましょう。

私は、日常から、床に入ってすぐには、眠れないので、ラジオを聴いたり、本を読まないと寝られません。ましては、旅行の間は、寝不足が続きます。最近は、年齢を重ねたのか、夕食を食べたあと、椅子に腰掛けたまま2,3分、熟睡していることがあります。その後、すっきりします。

◎ レタスの快眠スープ
材料 4人分 レタス…小1個 豚細切れ肉…130g 卵…2個
干し椎茸…3枚 玉葱…二分の1 水…5カップ 片栗粉…大匙2
サラダ油…二分の1 酒…大匙1 醤油…大匙1 黒酢…大匙2
塩…小匙二分の1 胡椒…少々 胡麻油…小さじ1
@干し椎茸は水に着け戻し、薄切りにする。
Aレタスは食べやすい大きさにちぎり、玉ねぎは薄切りにする。
B鍋にサラダ油を熱し、豚肉を炒める。
CBに玉ねぎを加え、しんなりしてきたら酒、醤油を加える。
DCに水5カップと椎茸を入れて中火で約3分煮込み、さらに弱火で2分煮る。
E溶いた卵とレタスを加え、煮立ったら黒酢を加えて塩で味を調える。
F水溶き片栗粉で全体にとろみをつけて、仕上げに胡椒をふり、ゴマ油で香りをつけたら火を止める。

料理のポイント
レタスはしんなりするまで、煮込みましょう。
レタス丸ごと1個でぐっすり快眠、玉ねぎの香りで疲労回復します、ぜひ、お試しください。
 

河田祥子

 
『長寿の祝い』 2010/3


日本は長寿社会となりました。
ご両親の祝いごとが増えました。還暦から始まって、古希、喜寿、傘寿、米寿、
卒寿、白寿まであります。それに、銀婚式、金婚式を迎える夫婦が、当たり前になりました。

◎ 還暦=60歳。数え61歳になると、生まれた年と同じ干支に還るという意味で、本卦還り干支とも言いまして、干支を一まわりしたから、また赤ちゃんになったというので、赤いチャンチャンコと大黒さんみたいな帽子を贈るものでしたが、今では、そのようなことはしないようですが、ちょうど定年だったりしますので、赤いセーターなどを贈って、食事くらい一緒するのがいいと思います

◎ 古希=70歳。「人生七十古来稀なり」との杜甫の詩句から来たもので、以前は本当に稀なことだったんでしょう。でも今は、還暦のお祝いはしないけれど、古希はする、してさしあげるとうことが多いようです。私も息子にお祝いをしてもらいました。

◎ 喜寿=77歳。人間も七十を越しますと、ガクンガクンと、階段を下りるようにアチコチ悪くなってきます。

◎ 傘寿=80歳。傘の略字「?」が八十と読めるからといいます。

◎ 米寿=88歳。八十八を重ねると米という字になるからです。このあたりは、本当にお祝いをしたいですね。

◎ 卒寿=卒の略字「卆」が九十なので。米寿と近いので、米寿の方がポピュラーです。

◎ 白寿=99歳。百の字から一、をとると白になるからです。ここまで生きていらっしゃれば立派です。

◎ このように、元気で長生きできれば、お年寄りにとってはめったにないハレの行事ですから、ちゃんとやってあげないといけないと思います。
 

河田祥子

 
『節分の鬼』 2010/2
 
「柊の葉と聞いて、何を思いだしますか」と若い人に聞いてみたら、誰も節分と答える人はいませんでした。

節分に豆をまく行事は、まだ残っていても、柊の小枝にイワシの頭を取り付けて、戸口に吊るして置くなどと言う習慣は、もうとっくに、忘れられています。

幼いころ、どうしてこんなに気味の悪いものを入り口に飾るのと、聞いたことがあります。「怖いだろう、だから鬼も怖がって家の中へ入ってこないのさ」と教えられていました。
年に一度、父が、「オニワーソト」と朗々と玄関から、居間から、離れの廊下を行ったりきたりして、豆をまいたものです。

豆をまいたくらいでは、とても退散しそうもない鬼の存在を、昔の人は信じていたのでしょう。私は、マンションの生活になっても、後の掃除を考えて、少なめに豆をまきます。

年の数だけ豆は、食べられませんが、コリコリとテレビを見ながら、節分の夜を今年も楽しみたいと思います。後になって、その鬼が、ツノの生えた赤鬼青鬼などでは、なく、自分の心の内に棲む邪悪のことなのだと知りました。それならば、私も豆や柊を道具にして、大いにこれを追い出したいと思うようになりました。

それにしても、「柊」という字が好きだし、その音感もまた、快い。なぜか、そこからは、冬の厳しさと同時に明日からの、暦の上の春を感じさせてくれるものがあるからだと思います。

河田祥子

 

『新年を迎えて』 2010/1
 
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

一年の計は、元旦にありと言います。そう教えられて、これまで何度もお正月がくるたびに、殊勝なことを考えてきました。
今年こそ、ああしよう、こうしようと決意したのですが、毎年毎年、裏切られてきました。

お正月気分というものは、日々の生活における普段の気持ちと違っている一種の興奮状態にあると思います。したがって、お正月早々、あまり殊勝なことは考えないほうが良いと思います。自然体で今年も、健康で、好奇心を持ち、楽しく過ごしたいと、虫のいい事を考えております。

そこでお正月の音を考えてみました。
子供時代のお正月は、何とにぎにぎしい物音に満ちていたことでしょう。万歳や獅子舞が連れてくる笛鼓の音は、年に一度しか耳にしないものでありながら、心に深く残る魅力を持っています。
しかし、今も郷愁が誘われるのはなぜでしょうか。あの音色の中には、長い長い年月の中で育まれた華麗な音がこもっており、かすかな哀愁なども潜んでいるように思います。

比べてみれば今の正月は静かなものです。街の物音も絶え、忘れたような空間を風の音のみが渡っていきます。あの風の音の静けさは、新たな年の重たさの加わった感慨とともにあったに違いないでしょう。お正月は、衣装も遊びも食べ物も住まいの飾りつけも挨拶の言葉も、ガラリと日常と違っている所に価値があります。

今年は初心にかえり、ゆっくりと物事を考えてみることに致します

河田祥子

 
『蓮根のつみれ汁』 2009/12
 

一年でもっとも寒い時期となります。身体を温めて代謝をアップするメニューを
    ご紹介しましよう。

◎材料   4人分

  とりひき肉…200g  蓮根…100g  ねぎ…50g

  里芋…2個  白菜…100g  卵…1/2〜1個  

  もち菜…1/2束  だし汁…800mℓ  片栗粉…大匙1.5

  白味噌…大匙3  すりおろし生姜…適量  一味…少々

  塩…少々

◎作り方

  1. 蓮根をすりおろし、ねぎをみじん切りにする。

  2. もち菜を5cm程度に切る。白菜も同じくらいの大きさに切り、芯と葉の部分に
         分けておく。

  3. 里芋は皮をむき、一口大に切り、軽く塩もみする。

  4. @に鶏ひき肉、すりおろし生姜、塩を加え粘りが出るまで混ぜて、つみれを作る。
         溶き卵と片栗粉を加えて、生生地をまとめる。
    蓮根に水分があるため、卵の量は調節する。

  5. だし汁を沸騰させ、Cをスプーンですくって形を整えながら落としていく。

  6. つみれの表面が固まったら、里芋、白菜の芯をいれる。

  7. Eに火が通ったら、白菜の葉、もち菜、白味噌を加え、味を整える。

  8. 一味を添えて出来上がり。

料理のポイント

    里芋は下茹でせず使用すると、適度なとろみが付き、さらに身体を温めます。

    蓮根を入れるとふわっと仕上がります。

 

冬は気温が低いため体温を維持しようと基礎代謝があがり、消費するエネルギーも上昇します。ビタミン・ミネラル・必須アミノ酸などはその代謝に不可欠なもので、不足すると代謝経路がうまく回らなくなり、身体がだるくなったりします。また、貧血気味になると酸素の運搬力が落ち、代謝に影響を与えます。バランスよくしっかり食べて寒い冬を乗り越えましょう。

河田祥子

 
『セーターとスカート』 2009/11
 
セーターとスカートは、冬に着るのが楽しみなくらいに私は大好きです。暖かくて、着ていても楽で、それより、いろんな色が着れることです。冬は暗いはずなのに、考えようによっては、一番華やいで若くいられるのもセーターのおかげなのです。

◎ 黒のスカートに黒のセーター、金色の大きいイヤリング。
◎ グレイのスカートにネービーブルーのセーター、首元には赤のマフラーを結びます。
◎ ベージュ色のスカートに焦げ茶のセーター、その下からのぞくブラウスはオレンジ系統を。
◎ ロイヤルブルーの上下、お揃いのマフラー。
◎ 濃紺のスカートにピンクのセーター、ジョーゼットのマフラー。

これは、普段私が、良く着るセーターやスカート、スラックスの組み合わせです。けれども、どうやらセーターを着るというより、色を着ている、ということになってしまいました。数十年前にフランスのパリのサントノーレ通りにある『ケイ』は、カシミヤの専門店でした。
その店にはあらゆる色のカシミヤのセーターからマフラー裏表の色の違いのもの〈二重〉マント、スカート等、それは、日本のお店にはない色彩、絵の具を見ているようでした。
何度も行くうちに、そこのオーナーの方(年配の女性)とフランス語もわからないのに、仲良しになりました。そのお店で求めたものは今でも大切にしています。

そういえば、パリでは、セーターとスカートの女の人を随分見かけました。自分が好きだから特に目につくのかもしれませんが。
紺やグレーのセーターを着ている人多かったように思います。赤いセーターも憎らしいほど上手に着ている人もいました。どの人も無造作に着ているように見えましたが、よく見るとそうでなく、スカートにも、なかなかの神経を使っているようでした。

この季節になると『ケイ』のオーナーの笑顔を思い出します。
今年の冬は、タンスの中のセーターをおおいに着ることにします。皆さん、如何ですか?

河田祥子

 
『鬼灯』 2009/10
 
鬼灯(ほおずき)「鬼灯」と書きます。

子供のころ、この鬼灯という字面が好きで、いかにも、この文字表現にふさわしい。赤い提灯を下げたような鬼灯の実りに愛着を持つようになりました。

この鬼灯の赤い愕を破る時の気持ちはまた何とも楽しみなもので、中にどんな小鬼が潜んでいるか、見事な造形的な、破るのに惜しいようなおおぶりの一個の中に、意外に小さな黄色い顔をしたのがいたり、少し虫食いの乾いた祖衣に包まれて、燦然とした大粒の鬼灯が笑っていたりして、どうしても買っただけ全部を破いてみないと気がすまない。あまり見事なものは愕を剥きおろして胴にし、千代紙を着せて遊んだりしました。

ところで、この鬼灯の実、名の通りほおずきに作るのは子供にとってかなり根気のいる手わざです。
指で次第に揉みほぐして、芯に固まっている種子をばらばらにし、首がとれないように用心しながら、中の苦酸っぱい汁を出してゆきます。
しまいに舐めたり吸ったりしながら、やっとの思いで中身のすべてを取り出すのですが、もう少しの所で破けてしまうこともしばしばで、その時の悔しさといったらありません。
まんまと鬼灯になったものは、貴重なもので、使わないときにはコップに入れて沈めておいたりしました。

鬼灯という、ささやかな女の子の遊び具の一つです。出来上がる過程は、根気と手加減です。皆さんも思い出してみてください
 
『日記』
ちょうど30年ほど前の小さな日記帳が出てきました。
少し緊張してページをめくると、簡潔な文章で今より、大きな文字を目にしますと、何だか気恥ずかしい思いでいっぱいになりました。
内容は、ほんの事務的な記憶しか書かない日もあり、感想や意見をびっしりと書く日もあり、何も書かない日もありました。

中にはこまめに、夕食の献立まで、きちんと記録されていました。現在は、とても日記は書けません。

年が新しくなると、丸善の日記帳売り場で足を止めるのですが、毎年三日坊主になるにちがいないと思い、やめてしまいます。

皆さんは、日記をつけてますか。

河田祥子

 
『ちょっと工夫したこと』 2009/9
 
● ハム
先日、上等なロースハムと塩昆布いただきました。
少人数のため、ハムステーキやハムエッグはあきてしまいましたので、ロースハムの薄切りを細かくきざみます。それに醤油をかけ、炊きたてのご飯に、スプーンにいっぱいふりかけます。目玉焼きの上にもふりかけます。先にウスターソースをハムにかけておきます。大きなハムのハムエッグより、不思議なほどおいしくなります。

● 塩昆布
ベタっとしたのではなくて、塩をふいたようなカサカサしたのがあります。あれを1ミリに細くハサミで切ります。炊きたてのご飯に、パラッとかけます。生卵をご飯にかける時この針昆布を散らします。白身のお刺身に針昆布をまぶすと、いっそう美味しさをましてくれます。おすましにも一つまみ、きゅうりもみにも一つまみ。

● お刺身用のイカ
イカを1ミリぐらいの厚さに薄く薄く切ります。こうすると、紋甲イカのような厚みのあるイカも、とても食べやすくおいしくなりますし、量もみるみる増えてくれます。しょうが醤油でいただきます。

● 山芋
とろろ芋をすり鉢ですらないで、皮むいて薄く薄く切ってから、たたくように細かくミジンに刻みます。これを、角きりのマグロの上にたっぷりのせてやまかけを。また、そのまま小鉢にとってわさびとお醤油をかきまぜ、ご飯にかけます。ジョリジョリ、サクサクと歯あたりの美味しいトロロご飯になります。

● トマト
小さめの中まで熟したトマト、よく冷やしてから皮をむいて、出来るだけ薄く輪切り、1ミリか2ミリにへぐように切ります。これに醤油をかけて「トマトのおひたし」もいいものです。

● きゅうり
そういえば、きゅうりのぬかづけもマッチ棒のように縦に細く切ると、なにか別のもののようです。

● 蛤の佃煮
美味しいもので大好きです。でもあのままでは、どんなに歯が丈夫な人でもダメ!
私は買ってきたら、まず、薄く薄く切っておきます。

● 合わせ薬味
生姜(ミジンきり) 茗荷(小口きり) わけぎ(小口きり)カイワレ(2センチ位)
大葉(せんきり)
タレは、味醂3/4、醤油3/4、砂糖1/2
これらの材料にタレを加えてまぜて、揚げだし豆腐、冷奴、和風ハンバーグ、焼肉、などの上に載せて召し上がってください。
この夏は、あわせ薬味が活躍しました。

あら、これは、歯の悪い人のためじゃないかしらって思わないで下さい。今晩すぐにお役に立てば幸いです。
 

河田祥子

 
『夏負けに冷たいココア』 2009/8
 
 数年前に健康にいいと言ってココアを飲むことが流行しましたことを思い出しました。
ヨーロッパでは、ココアは夏の飲み物のようです。氷を砕いてコップに入れ、その上からココアをたっぷり注ぎ、冷たい牛乳を好きなだけ入れます。

◎作り方◎
@コップに6杯分を作るとしましょう。小さな鍋にココアを大匙3杯ほどと、お砂糖を大匙山盛り8杯入れて、その上から水をカップ1杯ほどいれます。
A水は一度に入れないで、少し入れては、しゃもじか大きなスプーンで練ります。始めは、ココアが水をはじき、なかなか練ることができません。水を入れては練り、また入れては練り、すっかり溶けて、ブツブツがなくなって、なめらかになったら、火にかけ、やはりよくかきまぜながら、二、三分わかし、トロリとさせます。
Bコップ6つに氷を割って6分目ほど入れ、上からこの熱いココアを注ぎ、スプーンでよくかきまぜます。ココアが冷えたら、召し上がる方がめいめいで、冷たい牛乳を、お好みに入れてください。

ココアは、多めに作って冷蔵庫に入れておきますと、あとは冷たい牛乳と氷さえあれば、いつでも簡単につくれます。ぜひ、やってみてください。特に夏バテのようなとき、冷たいココアはいいものです。
夏には、本当にお勧めしたい飲み物です。

短い眠り
先日、友人とお茶をした時、「このごろ、お昼間、ちょっとした折に睡魔が訪れるの。」と言いましたら、そのような時には、10分か20分、横になるなり、机に向かって、さあ、今から眠るぞ、自分言い聞かせるのだそうです。必ず眠れるという習慣がついてしまうと、なんでもないようです。10分したら起きなきゃならない、と言い聞かせておくと、緊張して眠るから、すぐ目が覚めるでしょう。と早眠りのヒケツを教えてくれました。

河田祥子

 
『涼を楽しむ扇子』 2009/7
 
 扇子は扇(あお)いで涼をとるだけでなく、普段着でも楽しめる「おしゃれ小物」です。
私は、日本舞踊と長唄を習っておりましたので、扇子が色々使われることを知っております。

舞踊は、扇を使い分けて、1本の扇子によって、情景を表し、時にはヤイバとなり、開いた扇子で盃事をする事もあり、器用に使い分けるのも見事だと思います。扇子のカナメの所に銅の小さなものが入れてあるので、開き扇が風に乗って舞うかのようになりながら手元に帰ってくる所作も見事です。

茶席で扇子を手際よく使って挨拶されるにも上手下手があり、これこそ数を重ねてだと思います。落語には、1本の扇子の持ち方によって、煙草のキセルにも麺類を食べるお箸にもなり、さらに武士、町人、農家の人々などと使い分けるのにも感心します。能、狂言は無論、謡は扇子1本でお稽古が出来るので、経済的な所もあります。

このように扇子は色々な事に使われますが、人の一生を左右する結納や婚儀には扇子が大切な役目を担ってくれます。
古都、京都ではビャクダンの骨の扇子から、友禅染めの扇子まであります。
食器にも扇子の形を取り入れたのが沢山ありますが、古染付けに開き扇子や、半開きの向附付けがあり、この季節には、お料理を盛り付けると、涼しさを味わえます。
 
『うちわ』
 
 昔はうちわと扇子がなかったら、日本では暮らせなかったと思います。
幸い冷房完備となり、うちわを片手にして歩く必要はなくなりましたが、昔はウナギの蒲焼屋の前を通るとうちわを叩く音が食欲をそそったものでした。渋うちわの威勢の良さなど、ほんとうに捨て難く、色も形も、強さも抜群で、うちわの横綱かくでした。

夏まつりの頃には、街中を散歩していると、広告入りのうちわをもらい、けっこう家のなかでは重宝しています。
〜皆さんはどちらが好きですか?〜

河田祥子

 
『新じゃが』 2009/6
 

今一番じゃがいもが美味しい季節です。小ぶりの新じゃがいもをゴロゴロとすり鉢で洗います。薄皮は手間をとらずにむけます。少し位、皮が残っていてもかまいません。
その日によって、ゆでるときもあれば、新しい油で揚げることもあります。

ゆでる時は少々お塩をいれます。揚げるときは、油の冷たい時から、じゃがいもを入れてやります。
揚げるというより、油の中で煮るといった方がいいかもしれません。
時々まぜて、中まで火を通し、外側をこんがり、きつね色にしたいのです。
それには、火をあまり大きくしないのが、唯一のコツでしょうか。油から揚げたら、塩をふります。
パラパラと少し多めにふってちょうどです。あとは、ソースと薬味。
その日の持ち合わせの材料で、自由自在に好きなものを分量に合わせていただくのが楽しみです。

塩、コショウ、バター、お醤油、タバスコ、マスタード、粉チーズ、お酢にサワークリーム、マヨネーズやケチャップ。刻んだピクルス、玉ねぎのみじん切り、ケッパー、ハム、ソーセージ、オイルサーデン、のりの佃煮、うに、しょうが醤油などをテーブルの上に揃えて、好きなものとあわせて熱いうちにフーフーいただけば、申し分ない季節のご馳走です。

 
『桃がおいしくないとき』
 

見たところ、とても美味しそうな桃なのに、食べてみると、早く取り過ぎたためか、甘くもすっぱくもなくて、がっかりすることがあります。

そんな時、適当にそぎ切りにして少し深めの皿にもって、上からお砂糖と、牛乳をたっぷりかけて、いただくことにしています。こうすると、けっこう美味しくいただけるのです。

器はガラスのものが美しく見えるようです。

河田祥子

 
『竹の子』  2009/4
 
竹の子の時期になると、「竹取物語」を思い出します。

ご存知、平安時代に作られた日本最古の物語、竹から産まれたかぐや姫を、おじいさん、おばあさんが大事に育てあげますが、帝はじめ5人の男性の求婚を断って、やがて、8月15日の十五夜の夜に涙の別れ、月の世界へ帰って行ってしまう美しくもはかないお話しです。

竹の子は、人によって好き嫌いはさまざまですが、竹の子を嫌いだという人は、そんなには、いないような気がします。

本当の旬は、4、5月です。
ところが、まだ寒いうちから出すと値がいいものですから、産地はいろいろ工夫して、数年前から、11月ごろから、南国の早掘りが市場に顔をみせます。

日本での竹の子の産地としられる京都では、掘りたてのものをそのままお料理します。
しかし、竹の子は掘り出して時間がたつとエグミが出ますので普通はゆでて使います。
エグミの主成分は蓚酸、掘って1日で2.3倍になります。
竹の子のうまみ成分はチロシンというアミノ酸、チロシンは甲状腺ホルモンのアドレナリンを形成するものに重要な働きをするようです。
ゆでるときには、米ぬかをいれます。ぬかは蓚酸の働きで筍をやわらかくします。

◎ 竹の子料理

「竹の子を食べるとニキビが出る」と思春期のころに友人が、信じて食べなかったことの思い出があります。そんなことはうそだと思います。
ただ、繊維が多いので消化がわるが悪く、胃腸をこわしやすいのは確かですが、竹の子の繊維は腸の働きを活発にするのでむしろニキビ、吹き出物には効果はあります。
若竹煮は、竹の子と若布の炊き合わせです。
竹の子に含まれる蓚酸はカルシウムが多い若布との料理は実によい食べ合わせといえます。
若葉薫るこの季節に、ぜひ、竹の子料理で春を味わってみては如何でしょうか。
 

河田祥子

 
 
『健康的視点から見た中国茶』 2009/3
 

いつごろから、中国茶を飲み始めたのだろうか?

どの位の種類の中国茶を飲んだのだろう?

どうやって、その中国茶に出会ったのだろう?

 今は、会津若松にいる友人と中国茶を3年ほど勉強し、とても楽しい時を過ごしたような気がしています。それはさておき、お茶の種類によって含有量が違いますが、よく知られたお茶の成分のカフェインには、ご存知のように、脳を刺激し、頭をはっきりさせ、眠気をさます覚醒作用があります。疲労回復の効用もあるといわれています。その他には、利尿作用や強心作用などの薬用作用が挙げられます。

カテキン(ポリフェノール)の渋味成分は、成人病への効果です。血液への働きも多大で、血糖値も下げることで糖尿病を防いだり、血中コレステロール値を低下させて、動脈硬化を予防にもいいそうです。また、制ガン作用もあります。美容面は、カテキンの中性脂肪が体内に吸収されるのを防げる作用があるそうですから、肥満防止に効果があるということです。お茶のカロリーはゼロです。また、抗酸化作用が活性酸素発生によって進むからだの老化を抑えますので、新陳代謝の衰えからくる皮膚のメラニン色素の沈着を防ぐため、シミやソバカスも出来にくくなるそうですし、腸内環境を整える働きが肌荒れや吹き出ものの原因となる便秘を解消してくれるとのことです。抗菌作用についてもカテキンの持つ力のすごさが明らかにされております。

昔から「風邪のときにはお茶でうがいをするといい」といわれてきたのも、カテキンの抗菌作用のため、虫歯予防、食中毒にも効果ありということです。

ビタミン類 茶葉には、ビタミンA, ,ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類が含まれています。風邪の予防、肌のハリや弾力を保つコラーゲンの合成を活性化させますので、きれいな素肌づくりなはかかせないビタミンです。

このように、お茶は、健康面からみても、非常に優れていることが分かりますが、即効性があるわけではありません。日常的に飲み続けてこそ、その効果が発揮されます。ぜひとも、まずは、お茶の味の違いの面白さを知ることで、お茶を暮らしの一部としてほしいと思います。そうして、飲み続けるうちに、知らず知らず健康になっていれば、一挙両得ではありませんか。

中国茶には、緑茶、白茶、黄茶、青茶、黒茶、紅茶、六つのカテゴリーに分かれます。今までに一番香り良く、美味しかったのは、東頂烏龍茶、東方美人でした。チャンスがあれば、楽しんでみては如何でしょうか。

河田祥子

 
『ひとてまかけて、真心を包む』 2009/2
 
 2月14日はバレンタインデー。この機会に思いを寄せる人や、いつもお世話になっている人に、プレゼントを贈る人も多いのではないでしょうか?

一年の中には七五三や父の日、母の日、入学祝い、そして誕生日や様々な記念日など、プレゼントやお礼を贈る機会が沢山あります。せっかく、心を込めた物を贈るのだから、やはり相手に喜んでもらいたいものです。そんな時は是非、ラッピングにひと工夫したいものです。ちょっとした物でも、華やかさがグーンとアップします。あなたの真心のこもった贈り物を、ラッピングで素敵に彩ってみては如何でしょうか。
色々な表現を見せるラッピングですが、包み方は大きく3パターンに分けることができます。

〈包み方〉
・斜め包み (デパート)
 包み方で祝儀。不祝儀の区別ができる。手早く包める。フォーマルギフトに。
・合わせ包み (キャラメル包み)
 包み方が簡単。色々なバリエーションが楽しめる。パーソナル(私的)ギフトに。
・風呂敷包み
 重いもの、転がせないものも包むことができる。少ない包装紙で包める。不定形を包む時の基本。

〈リボンのかけ方〉
・十字がけ オーソドックスな結び方です。どのようなギフトシーンでも対応できます。
・斜めがけ 
リボンの線が箱中央にこないで、包装紙の柄をすっきり見せることができます。

猫の好きな友人がいます。昨年あらゆる商品に猫が使われていました。ある時、とても素敵な猫のブローチを見つけたので、猫柄のハンカチをプレゼントしましたら、それは、それは大喜びでした。
相手にピッタリの贈りものを差し上げることは、難しいことです。
 

河田祥子

 
 
『区切り』 2009/1

あけまして、おめでとうございます
 今年もよろしくお願いします


 私は、毎晩日付けが変わってから、床につきますので、朝は7時ごろ起床してからの日課です。
時々旅をするときには、4時か5時に起きる時があります。その時にいつも感じるのは、一日が始まる区切りの時間は気持ちの上では、夜明けの太陽とともに実感するものです。明るさを増してくる空を見上げると、「さあ、今日も張り切っていこう!」という気持ちになります。
しかし、さすがに元旦となると違って来ます。一日の区切りというより、新年の切り替えという大きな意味があるからです。

大晦日の夜更けにテレビからの遠く響く鐘の音を耳にしながら、この一年を振り替えます。一年間と自分に言い聞かせます。そして、午前0時の時報を聞くと、何かしら気持ちも改まります。

考えてみると、私たちの暮らしはどこかで、区切りをつけなくてはいけないことの連続なのではないでしょうか。
時間の区切り、仕事の区切り、年齢の区切りなど、さまざまな場面で区切りをつけることに迫られる、そして、そのためには、自分なりのものさしがいるような気がします。一日や一年の長さは誰にも同じですが、それをどう区切り、どのように生かすかは一人ひとりに委ねられているからです。
今年も、難しい区切りを課題として、過ごしたいと思います。

河田祥子

 
 
かぜ気味の日に疲れた日に(玉子酒とポトス式スープ』       2008/12
 
私は残念ながら、お酒が飲めないので風邪を引いても、生姜湯か羅漢果を飲むのが関の山ですが、玉子酒の作り方は知っています。
ご照会しましょう。

【材料】 玉子1個、お酒カップ半分、砂糖茶さじ1

お酒に砂糖を入れて煮立ったら、すぐに火を消して玉子を入れる、アルコール分は小さな泡が立つほどよくかき混ぜて、アルコール分は燃やさないことが肝心です。トロットして、とても上等の玉子酒ができます。教えてさしあげた人は、おかげで、ぐっすり眠れて朝起きると、風邪なんか吹っ飛んでいるそうです。羨ましい限りです。
ぜひ、お試し下さい。

手がかかるようでかからない料理
【材料】 牛肉 400g(かたまり200×2つ)
玉葱、人参、キャベツなど有り合わせの野菜と一緒に大きめの厚手のなべに入れ、水から煮ていきます。
普段は、なかなか、こういう長時間の煮物は出来ないものですが、出かけない日には、一石二鳥です。途中で塩とスープの元を足し、アクが出たら時々すくい、水が足りなくなったら足します。じゃがいものような溶けやすいものは、煮上がる前に入れる!その位の注意で、この料理は出来上がりです。いただくときは、肉を薄く切って、スープをたっぷり、野菜も一緒にいただきましょう。体もあったまり栄養も十分で、パンに添えても美味しいです。
年内もあと1ヶ月になりました。年明けは寒い日が続くと天気予報士が伝えています。くれぐれも体に優しい、温かいお料理を作り、健康で新しい年を迎えましょう。
 

河田祥子

 
『銀杏』 2008/11
 
『味覚の秋』というけれど、今はもうその言葉に相応しい食べ物に出会うことは難しくなりました。松茸はとうに私たちの暮らしからは遠ざかってしまったし、さんまは夏前から姿をみせます。梨や葡萄のような秋の果物だって夏の終わりがむしろ出盛りだと思います。

そんな中で私にとって「唯一の秋を味わえるのが銀杏です」とも言えようか、特に都会暮らしの、キノコ採りなどとは縁の遠い日々の中で、自然のもたらす恵みといえば、せいぜい銀杏くらいしかありません。

風の強い10月の半ば、大通りの銀杏並木を散歩していると、落ち葉より重みのある茶褐色の何かが木からパラパラと落ちるのを見て「ハッと」と足下を見て、銀杏が地面に沢山落ちているので踏まないようにあるきました。帰り道に少しは拾って見ようと同じ道に来て見たら、同じ思いでそれを目に留めた人が、すばやく拾ってしまったあとで、一粒も残っていませんでした。それほど皆がこのコンクリートに囲まれた都会での、数少ない自然の木の実に憧れているのでしょうか。(あの臭い果肉に包まれ、固い殻に守られたヒスイのような青い実を)

それからは、銀杏の樹の下を歩く度に、それが雌木かどうか確かめるようになりました。けれどよくよく運がよくなければ、めったに銀杏を拾える幸運にめぐりあえないようです。
 

河田祥子

 
『果物』 2008/10
 
果物屋さんの店先、スーパーの売り場にもさまざまな、秋の実りを競う季節がやってきました。梨、林檎、栗、無花果、葡萄、早生みかんや、柿、柘榴、まで売っています。私の育った家の裏庭には、大木の白無花果の木が二本ありました。

子供のころ、その木に登り、熟した無花果をとるのが嬉しくって、たまりませんでした。木の下には幼い弟たちがかごを受けて待っていました。その後、家の建て替えなどでいつの間にか、木はなくなりました。それは、母が重い病気にかかったのが、きっかけでした。昔から、庭に実のなる木を植えると病人が出るという迷信を信じて、木を取り除いたのでしょう。

父は無花果が大好きなので、その時期がくると、早朝採りたての無花果を農家のおばさんが売りに来てくれるのが楽しみでした。美味しく家族揃って食べたものです。父はお酒を飲みませんので、果物には目がありません。昔はその季節にならないと手に入らない果物ばかりでした。父は、千疋屋にて珍しい果物を買ってきては、一番美味しい食べ方などを子供たちに伝授してくれました。お陰さまで私たち兄弟、姉妹は年齢を重ねても皆、果物が大好きです。今年も無花果、葡萄など沢山食べました。
 
『葛の花』  2008/10
 
先日、関西のある所に出かけ、バスに乗って山の崖っぷちの道路を走っていた時、ふと、窓から見上げると、崖一面に茂った葛の葉が風からいっせいに葉裏を返す光景に出会いました。
さざなみが立つように、順々に風が足かけ抜けていくのが、生き物が走るように感動的でした。
秋の七草は優しい草花ですが、この時の葛の花の繁殖ぶりには、驚き、きっと、そばに行けば、花穂の芳香もかぐことが出来るのにとちょっぴり残念でした。
 

河田祥子

 
『色衿と伊達衿』 2008/9
 
私の友人に着物大好き人間が二人います。
Aさんは若い時から普段も外出もご自分で着物も帯も裁断して縫い、お嬢さんの結婚のときには、反物を買い何枚も作って持たされました。Bさんは、若いときはキャリアウーマン。50歳になってから、着物の会に入会して一ヶ月に2回着物を着て出かけるのが楽しくて仕方がないといいます。

そして、着物を着たいから、お茶のお稽古も始めました。例えば、1月には門松、2月は雪だるま、3月お雛様、4月桜、5月は節句、6月傘、7月団扇と12月はクリスマス、季節に応じた帯〆、帯揚げをそのときの装いが、実に見ている方も心が和みます。

私は基本的に白衿が好きですが、それでも色衿を上手く着こなしている人を見ると本当に羨ましくなります。しかし、色衿がない方がすっきりしてずっといいのにと思うことが多いです。また、色衿以上に安易に使われているのが伊達衿です。色の調和もなく派手な色を重ねている人を良く見かけます。色衿や伊達衿をしていて素敵だなぁと感心する人は、まず配色がいいことであり、模様にも影響します。色も模様もたっぷりついた着物はやはり白衿で締めたいと思う私ですが、その反対に模様が少ないすっきりした着物に華やかな刺繍半衿はとても良く似合う、その半衿の模様が季節にかなったもので、しかも着物の柄と合ったものだとさすがと、うなってしまいます。
 
Aさんは娘時代、京都で生まれ育っているので、昔からの伝統にそって着物を上手く着こなしています。
 
Bさんは、全国の古着さんやインターネットでとてもお値打ちに買い揃える事が上手いです。
私はこの二人の正反対の好みを楽しませてもらっています。9月にはどんな志向で現れるのでしょうか。今から楽しみです。
 

河田祥子

 
『汗と親しむ』 2008/8/1
 
 冷房のきいたバスの中に飛び込んできた青年のワイシャツの背中が汗でうっすらと濡れているのが目に入った。外に出れば暑くて汗をかくのが嫌で出来るだけ冷房のきいた所でじっとしているのが、今の私たちではないでしょうか。

私たち日本人は、体温を一定に保つため、四季それぞれの季節に応じて汗腺の機能を上手に調節してきたので、本来は汗をかくのが上手いはずです。

ところが、エアコンの普及で自宅やオフィス、電車、バス、タクシーなどの乗り物、それに行く先々の建物のなかでひんやりと冷やされ、それに加えて、運動不足が慢性化しているので、日常生活の中で汗をかく機会があきらかに減っています。

本格的な夏の到来、今からでは遅いのですが汗を上手にかくための努力をしましょう。それには、普段から汗をかくようにして、汗腺の機能を活発にしておくことが大切だと思います。ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、テニス、何でも自分が好きな運動を定期的にするのがいいそうです。
それも、一回に20分から30分程度で、2日に一度くらいの割合で行うこと。そして、運動をしているときには、こまめに水分をとることを忘れないことで、運動をしながら充分な水分をとると汗が出やすくなり、汗腺の機能もよくなります。

私は、週2回のペースでスポーツジムに行き毎回、全身びっしょりと汗をかいていますし、毎日歩数計をつけて一万歩を目標にして汗をいっぱいかいていますので、汗かき上手の仲間に入っていると思います。

ぜひ、皆さんもこの夏に汗かき上手になってください。
 

河田祥子

 
『水たまりとスズメ』 2008/7

つゆの晴れ間の日曜日にめずらしく散歩にでかけました。
引越しした当時はアスファルトの舗道であったのが、一年ほど前にグリーンの濃淡で舗道が敷き並べ、見た目は美しくなりました。水たまり等出来ないと思っていたのですが、驚いた事に水たまりが、あちこちにできています。平らに工事がしたあるとばかり思っていましたが、ずいぶん、でこぼこしているのです。水たまりをぴょんぴょん跳びながら、なんて、ずさんな工事だろうと腹を立てて、水たまりのほうを眺めていると、空はすっきり晴れ上がり、水たまりには、その空が映っていました。そこへ、パッとスズメが気持ちよさそうに、水浴びを始めました。また、一羽降りてきました。二羽のスズメは仲良く水浴びを楽しむと、連れ立って飛び去ってゆきました。
腹を立てていた水たまりが、こんなにスズメたちに役に立っていたとは思いがけないことでした。考えてみれば都会は、どこでも、舗装されてしまいました。もとは、土の道でしたから自然にくぼみが出来て、雨が降れば、そこに水たまり、鳥たちの水のみ場や遊び場になったでしょうに。
 
『相性の味』

「相性」の良い悪いは、男女、親子はもとより、社会生活すべてにあると思います。例えば、柳川鍋のドジョウとゴボウの二つは土の匂いに共通する所があるためでしょうか。実にぴったりの相性の良さをしめしてくれます。
新ゴボウの歯触りと香りは、暑さを忘れさせてくれますので、必ず味噌汁や、お椀の清まし汁に入れるのには、生のままでないと、お役目がはたせません。
蓋を開けた瞬間、ぷぅーんと鼻につく新ゴボウの香りは、夏ならではの喜びです。

 

河田祥子

 
『らっきょう』 2008/6

 6月に入ると、らっきょうが野菜売り場に顔出し、初夏の訪れを知らせてくれます。らっきようはユリ科の多年草で、食用されているのは地下茎の部分です。

 願産国は中国で、その昔、日本に伝わった頃はもっぱら薬用に使われていました。発行作用、整腸作用があり、体調を整えるのに役立ちます。このことが独特の蒸し暑さのあるアジアでは、夏バテ防止につながるからでしょうか。広く生産、消費され、中国やタイ、インドネシヤでも日本と同様にマリネなどの漬物にして食べるのが一般的のようです。                

すでに皮をむいた「洗いらっきょう」もありますが、香りのよさでやはり土つきのものに軍配があがります。身のよくしまった色の白いものを選ぶようにしましょう。

甘いものより辛いものを好む私ですが、らっきょう漬けは塩漬けよりも甘酢漬けの方が好みです。エシャロットとして売られているのは、生食用のらっきょうで、西洋料理に使う小さい玉ねぎに似た形のエシャロットとは別のものです。


まぐろのレアステーキ

 切り口がまるで牛ステーキのよう。

まぐろは火が通りやすいので、厚切りにし、レアにさっと焼きつけます。

らっきょうの甘酸っぱいソースで軽くあっさりといただけます。刺身にする

のとはまるで違います。

 らっきょうソースの作り方

 甘酢漬け(12個)にんにく1かけ 白ねぎ1/4 バター大匙4 

白ワイン1/4カップ しょうゆ大匙2 レモン汁大匙1 塩コショウ各少々

 材料を軽く炒め合わせます。刺身にするのとまるで違う、まぐろの新しい味わい方、いちどお試しください。 

河田祥子

 
『あじさい』 2008/5

やがて、あじさいの花時です。

春一番の到来どころから、葉は芽の立ち緑を見せはじめ桜のころには、燦爛たる艶を出し五月の声を聞くと、その葉の中に小指の頭よりまだ、小さい青玉を結んでいます。その小ささは、痛々しいほどです。

一ヶ月ほどすると、両方の手のひらにあまるほどの花のふくらみになります。

花博のときに、深い藍、浅い藍、やわらかい藍、はかなげな水あさぎ、淡い紫、純白、ベビーピンク、縁だけローズ色、藍とはかけ離れた紅に近いピンクの大玉もあり、驚きました。

雨の中で映え、晴天の下でおおらかに見えるのは、やはり昔から、なじんだ藍を基調にしたものと白が、あじさいの花の色だと思います。

あじさいは、陰気な梅雨の花としてうとまれるようにさえなったころもありました。私はそんな時でも、あじさいは好きな花の種類です。あじさいそのものは、昔もかわらない姿で咲きついでいます。時代が変わり、そこに暮らす私たちの感覚で、物質的な面で豊かになり、その一面、静けさが損なわれ、自然から切り離されて暮らすことが多くなり、都市化の波が寄せて心がいら立つことがある時に、ふっとあじさいを見たとき、心の底がやすまる花ではないでしょうか。藍の色は人の心をしずめてくれる色です。

今では、あじさいを訪ねる旅が盛んであり、あじさいをかたどったお菓子もそろそろ出回る頃、あじさいは、静かで、はなやぎを秘めていて、親しみやすく、心の中にふんわりと浮かべていたい花。今年は、ぜひなばなの里まで、見に行きたいと思っています。

河田祥子

 
『笑い』 2008/4
 

つい先日、地下鉄に乗っているとき、5、6人の中学生と思われる女の子が大声で笑いながら入ってきて、しばらくの間お腹をおさえ涙を流しながら大笑いしていました。何がそんなに面白いのかわからないのですが、お隣の席に座っている人と顔を合わせて、自然にほころんできました。

「若いっていいわねえ」皆の顔がそう言っているように見えました。

そして、女の子たちが賑やかに降りていったあとも、しばらくの間、邪気のない彼女たちの笑いの余韻が車内に漂っているように感じられました。

私たちの生活の中で笑うことが少なくなっているのではないでしょうか。

たまに笑うことがあってもお腹の底から大笑いすることなど、めったにないというのが、今の私の実感です。お腹が痛くなるほど笑ってという記憶が近頃では、まったくないに等しい、あの時の女の子たちのように笑うことなどできなくなってしまったのだろうかと、ふと、そんな思いが頭を過ぎりました。

最近では、笑いの効用について研究が世界で幅広く行われるようになったと、書物に書いてありました。笑うことで免疫力が高まり、それががんの発症を予防したり、進行を遅らせる可能性があるとして、実際に笑うことを取り入れている所もあるそうです。糖尿病患者さんたちに漫才を見せて笑わせる実験を行った所、食後の血糖値が大きく下がったとのことです。

年齢を重ねるにつれて笑いに対する耐性ができてきて、ちょっとやそっとのことでは笑えなくなっているのは確かです。この笑いに対する耐性を打ち破るためには、人から笑わせてもらおうと他力本願だけではなく、自分から笑い、そして、周りの人を笑わせるための努力をすることだと思います。たしかに、笑い上手な人のそばに居ると、人が集まってきます。

河田祥子

 
『市松人形』2008/3
 

ついこの間、「丸善」にて市松人形の販売をしていたので、見に行ってきました。かつて、愛したのとは、かなり違っていました。

十数年前にあるデパートにて「人形達」と題して、工房 (とも)奈良市)さんが開催したときには、あまりにも品がよく飾って眺めるに相応しい、美しさがあり、こどものためというより、おとなが目を楽しませるためだと思いました。

 どうして人形を好むのであろうか。

年齢をつみ重ねて行くということは、つまり、どういうことなのか。再び取り戻せないもの、取り返しのつかないことが、いくつもいくつも出来てしまうということであろうか。なぜか、そんなことを考えているうちに、自分の部屋に飾ってある市松人形も私と共に人生を過ごしてきたのだと改めて、ひな祭りの前に思い出しました。幼いころに雛壇の横に二つの市松人形が飾られていました。姉の人形は黒字の友禅に刺繍の衣装。私の人形は紅色(くれないいろ)の友禅に刺繍の衣装。顔立ちは似通っていましたが、姉の人形はどちらかというとおとなしやかで、私の人形は、私に似てどこか賑やかさがありました。姉妹ともどちらかというと、父が特別に注文して買ってくれたママー人形の方と遊んでいた思い出があります。その後ママー人形はいつ、どこへどうしたか、姉にも私にも記憶がありませんでした。

この間もマンションの階段の所で女の子が大切そうに人形を抱えていました、抱きしめる腕の角度に愛情があふれていました、女の子は命をいとしむレッスンを始めている、ぜひ、今の子供たちに人形を与えたいと思いました、おもちゃの中で人形は最高のものだと思います。

その後、姉妹の市松人形は普通の友禅に帯だけはしっかりしたものに変え、現在も、歳を重ねないで、可愛い顔をして、微笑んでいます

河田祥子

 

くしゃみ』2008/2

 

北風の吹く寒い夕方でした。

コートの襟を立てて、いろいろの企画のことなどをあれこれ考えながら、重い荷物をかかえて、足早に歩いていました。

むかい風におもわず「クシャン」と大きなくしゃみをしました。自分でもびっくりしていると、続けて、クシャン、クシャンと二つしてしまいました。風邪を引いたら大変と思ったとき、「風邪をひかないように、気をつけて下さいよ。」と思いがけない声がかかったのです。おやっと思って振り向くと年配の男の人です。とっさに言葉がでません。頭をぴょこんとさげただけでしたが、人の心の温かさに気持ちがほかほかして、くしゃみも、それっきり、止まりました。

「ただいま。」いつものより、勢いよく家のドアをあけました。

 

『さくら草』

 

春の声を聞くと、私は、さくら草の鉢をベランダにならべるのが楽しみの一つです。
今年も花屋に並んでいるのをいち早く買ってきました。
ピンクの花がいっぱいついているのと黄色と白と濃い赤のプリムラに紫色のものも入れて
5鉢、窓際を飾っています。
手入れといえば、毎朝水をやるのと、枯れた葉っぱや、しぼんだ花をつまみとるだけですが、この間、しぼんだ花をつもうとしたはずみに、まだ4つもつぼみのついている元気な花を折ってしまいました。

かわいそうなことをしたと思い、グラスに水をいれて、花を浮かべておきました。
次の日嬉しいことに、つぼみが開いて、
1週間あまりの間、次々と咲きました。
花は、水があれば何とか生きていけるのでしょうか。それから、鉢植えのも、花瓶に挿した花も、しおれかけたら、花をつみとって、ガラス鉢に浮かべることにしました。
くたびれた花でも、こうすると、息をふきかえし、
23日、ときには、もっと長く咲いていてくれます。花は心を癒してくれますね。

河田祥子

 
『着物の悦び』(小物の色合い) 2008/1


 新年明けましておめでとうございます。

 さて、子年の幕開けです。エッセイを書き始めてから、6年になります、
本年もよろしくお願いします。


 お正月には、着物を着る機会が多くあると思います。
着物も帯も決まりました。そこで、ここで登場するのが帯締めと帯揚げです。
ここが着物の勝負どころでもあります。特に帯締めの存在感といいますとすごいものがあります。帯を横切る一本の帯を横切る一本の線で着物は粋にも野暮にもなってしまいます。

帯締めというのは
@着物の色から同じ色をとる
A
着物柄から色をとる
B帯の色からとる
C
帯の模様の色からとる
D
着物や帯から補色をとる

補色というものは、一番目を引く組み合わせで、しかも喧嘩をしない色、私は、だいたい、
同系色でまとめることが多いが、少し冒険をする場合は、じつくりゆっくりと持っているものを
あててみます。楽しいものです。

帯揚げと帯締めは出来るだけ数を集めておきますと、着物は本当に変わります。

あとは、小物の整理をきちんと、しておけば選びやすくなります。

河田祥子